ブッシュクラフトとフェザースティックとナイフ
フェザースティックについてです。先に結論を言ってしまうと、ナイフの選定でそんなに気にしなくても良いです。
ブッシュクラフト=フェザースティックみたいな風潮がありますが、ハッキリ言ってブッシュクラフトやってる人達は冷ややかな反応をします(私はブッシュクラフトの事はよくわかっていませんが)。
フェザースティックは言ってしまえばただの焚き付けで、クラフターさん達は雨が降らないとバトニングもフェザースティックもあんまりやりません。野営なら枝を拾ったほうが速い。整備されたキャンプ場で小枝だの拾えない時にはやります。
YouTuberさんが「このナイフはフェザースティックに最適」とか言ってても無視していいと思います。フェザーの為にバークリバーとか買わなくても良いです。
それでも高いナイフが欲しい人は、無理やり理由をつけなくてもいいと思います。かっこいいだろ!で充分です。それでケチをつける人には「これは妥協したくなかった」とでも言ってあげましょう。妥協を全くしていない買い物を、した事ありますか?ファッション、家電、時計、車、家…全く妥協をしていない買い物、宝物といえる物が3、4万で入手出来たならそれはそれで賢い人生だと思いますけどね。
そして1番かっこいいナイフは、高かろうが安かろうが使い込まれているナイフです(極端に用途にそぐわない場合を除く)。
話が逸れましたが、一応説明するとコンベックスのナイフが薄いフェザーを作りやすいナイフになります。併せてコンベックスはバトニングも強いです。あと肉、魚を捌くのにも適しています。これはグラインドの特徴です。
木の繊維の間に入ってその隙間を広げ、割るのが得意です。ただ、この特性はブッシュクラフトには不向きなのではないかと思っています。
ブッシュクラフトの真髄は木工です。ですが、大工さんの動画を思い浮かべてください。ハマグリ刃の刃物はほとんどありません。それは何故か。
木材を思い描いた形に加工していくわけですが、木の繊維に対して角度が浅いと、切断せずに繊維の隙間に入り込んで割ってしまうからです。
勿論ハマグリ刃でなくとも起こり得る訳ですが、ハマグリ刃が1番そうなりやすいというだけです。逆にホロウグラインドは木の繊維を1番無視し易い形状です。なので大工さんの刃物は裏スキが入っているものが多いのです。
カンナもチゼルグラインドに裏スキが入っています(小刃も付いています)。ハマグリ刃でなくとも薄く削る事はできるという事です。角度を合わせてあげれば出来ます。ゆっくりやりましょう。