グラフィックイコライザーについて
突然ですが音楽機材の話です。
嫌われ物グラフィックイコライザーです。ほんと可哀想。まあ、音痩せするのでしゃーない部分は多分にあります。でも便利なんだぜ!
コンプレッサー同様、特にギターの人に嫌われるヤツですね。アレはウソだ!的なやつ。
ウソではないのです。出てる音を大きくしたり小さくしたりするだけです。
例えるなら…
女の子に出会ったとします。その子は髪が長くて身長が高くてまつ毛が長くて切れ目で可愛い子なんだけど若干ガニ股で鼻毛がちょっと出ちゃってたとします。それを誰かに話す時に、
「鼻毛が出ててガニ股の女の子に会ってさぁ!」
これがイコライジングです。要らん音を出しまくってますがやはりウソではありません。
前から思っていたのですよ。アンプのつまみはシコシコと弄るのにグラフィックイコライザーは頑なに拒否。基本的に同じだからね?
6つあるグラフィックイコライザーなんてのは邪道だ!HI、MID、BASSの3つなら本物だ!みたいな感じ。3つのイコライザーでは積極的に音を作る癖に6つのイコライザーで積極的に作るのは邪道とする彼らがもう良くわかりません。「作られた音になる」とか聞きますがアンプのつまみ弄るのも音を作ってるでしょ!
潔く「ただの偏見だぜ」とか「操作するとこがいっぱいあるのは嫌だ!」とか「欲しくないものを買うなら風俗に行く!」と言ってもらった方が矛盾がなくてロックだと思います。
とはいえ本当にしょうがない部分はあります。
イコライザーというのは、音を音域別に分けて、上げ下げして、また纏めるという装置です。これが電力を喰う!マジで喰う!そこで音痩せをしてしまうのです。
そこそこのオーディオだとEQをスルーするスイッチがあったり、そもそもEQが付いていなかったりする位、実は音に悪影響があります。
例えばEQをフラットにしてスルースイッチをオンオフすると結構誰でもわかるってレベルです。違いがわかるだけではなく劣化してるのがわかります。
なのですが、それでもメリットが多分にあるわけですよ。私は言いたい。何も失わずに何かを得ようとしてもそんなことでは大したものは得られないと!
では何が得られるのかしら?
・EQの音域が可視化されている。
アンプのつまみは、実は機種によって若干音域が異なります。更に作用する音域の幅、かかり具合なんかも違います。
・ギター2本以上だった場合、高い効果を得られる。
HI、MID、BASSだけで音域を分け合うのはかなり制約が生まれます。この采配が比較的容易になります。
・セッティングを持ち運べる。
アンプの持ち運びを小型化して効果もかなり限定したって形になりますが…。スタジオで長時間かけて緻密に作りこんだけどライブ会場でアンプが違って努力が反映されず…ってよくありません?これが軽減できる筈。
また、使用方法も多岐に渡ります。上記の様に持ち運べるセッティングであったり、リードパートのブースターとして使ったり、逆に抑えるのに使ったり、空間系と合わせてキラキラなサウンドに、とか。
あと地味に効果的なのが歪みの前に組むことができる点です。
歪みは掛け算、イコライザは足し算引き算です。算数同様、前にかけるのと後にかけるのでは違う音になります。
なのに試さない人多くない!?歪みの研究に熱心なくせに、歪の研究を疎かにしちゃダメでしょ!
私はダブルスタンダードが嫌いなんですよ!自分でそうならない様気をつけています!
だって、みんなも嫌いでしょ!ダブスタは!嫌いな自分でいいの!ダメでしょ!
と言いたい。なので言いました。ありがとうございました。
リードのブースターとして使うのはマジで良いと思うんですよ。他の音も聞こえるように音を貫通させることが可能な筈です。ブーストは歪みオンリーだなんて制約をかけるメリットは、少なくともバンドにおいてはそんなに無い筈。
最後に1つ。音痩せに気がつくのは自分だけですよ。