パソコンの選び方(一般人向け)
パソコンの選び方です。一般的に家電屋で売ってる様なヤツの話です。自作とかゲーミングとかBTOとかはひとまず置いておきます。一般人向けの情報って少ない気がする。
先に結論をいうとcore i3、メモリ8ギガ、ストレージはSSDで256G以上。ストレージがSSDならメモリ4Gでも動くかな…。今パソコンを買うならここはキープしたいところです。オススメのパソコンはコレだ!って言いたいですがラインナップは日々変わるので、具体的商品は言及しません。
言っておきますが「そんなに難しい事はしないから」という話をよく聞きます。厄介な事に、人間にとって難しいかパソコンにとって難しいかは関係があるようでありません。
例えば『マウスを操作したらカーソルが動く』これだけだと人間は作業しているわけではないのでパソコンに対して指示を出している感覚は全くありません。ですがパソコンにとっては既にこの時点で作業させられており、更にその行動結果を1秒間に20回以上画面に表示させる事で人間に報告してくれています。
何がどこまでパソコンにとって負担になるのか、はっきり判断がつきません。なるべく良いものを買われた方が良い、と断言します。で、その選び方の話です。
どのメーカーが良いの?とよく聞かれますが、メーカーから絞っていくのは問題ではありませんが、個人的にはお勧めしていません。
何故ならパソコンは『CPUは何が入っているのか』でひとまずある程度の性能が決まるからです。
WindowsはMicrosoftが作っています。そして車で言うところのエンジンであるCPUはIntel、もしくはAMDが作っています。
ならばパソコンメーカーは何を作っているのか…入れ物を作っています。
厳密にはメーカーはもっと沢山のことをしていますが優先順位的に後回しになってしまいます。
パソコンの性能はCPUで決まってしまって、あとは遅くなる原因をどこまで排除していけるかという話になります。メモリが多くてもCPUがダメなら意味ないのです。
(メモリを超気にするおじさんが多いのは何故かというと、XPから7へのアプデが絡んでいます。最もパソコンを普及させたであろうXPはメモリ512メガでも動いたんですが、win7は快適に動かすには2ギガは欲しかったので、メモリがボトルネックになっているパソコンがかなり多く、メモリがある方が動く!と認識された時代があったからです。メモリ不足はとても遅くなりやすい上数字化されているので目につき易いしね)
一般的なIntelのCPU
Celeron < Pentium < core i3 < core i5 < core i7
という感じです。更にこの中でも分かれていきますが、それはまた今度。あとi9とかXeonとかありますがこれは気にしなくて良いです。
Intel以外ではAMDがあります。50周年を迎えた老舗メーカーです。似た様なラインナップだと思ってください。これも詳しい話はまた後で。
あと、CPUの知識として覚えておいて欲しいのが、デスクトップ用のCPUとノート用のCPUで性能がそもそも全然違うという事と、モニタ一体型のデスクトップはデカいノートパソコンであるという事です。これはうっすら覚えておいてくれれば良いです。
で、普通の人が使うならcore i3以上はあった方が良いです。
次にメモリの話です。そもそもメモリとは何なのか、ストレージとはどう違うのか。
メモリとは、よく例えられますが作業場の広さです。
作業する際、材料を置くスペース、あと道具を使うスペースが必要になります。狭いと作業がしにくい。複数の作業をこなすとなると広い方が良いに決まってます。なのでメモリが多い方が良い、というワケです。人間側が意識している作業以外も様々な作業をパソコンはしてくれています。わかり易い例えでいうとセキュリティソフトとかですかね。
ではメモリが多ければ多いほど作業が速くなるか?というと充分なスペースを確保できているならそれ以上広くなってもスピードは上がりません。速さ自体は作業する人、即ちCPUに依存します。2020年現在なら8ギガは確保したいところですね。
そしてストレージ、これは倉庫です。データ、アプリケーションなんかを仕舞っておくところです。
メモリとの違いについて私が例え話に使っているのは、記憶と意識の違いの話をよくしています。
例えば、私の父はニンジンが苦手なんですよ。でも普段から『親父はニンジンが苦手』なんて意識して行動してはいません。仕事しながら親の苦手な食べ物のことを考えてる人はいないと思います。夜の営みの最中、大化改新について考える事も無いと思います。まあそういう話です。記憶にはあるが意識してはいない。ストレージに入ってる状態はこんな感じです。
で、ここ数年ハードディスク(HDD)ではなくSSDというのが使われることが多くなってきました。これは結構ミソです。起動が速いと言われますがそれだけではありません、アプリケーションの立ち上がり、データの読み出し書き込み、全てが速くなります。正確にいうと遅さがかなり解消される様になります。
人間が体感する遅さはここに起因する場合が多いです(クルクルしてるのは読み出し書き込みである事が結構多い)。一度使うと戻れなくなるくらい速くなったと感じると思います。今HDDのパソコンを使っている人なら間違いなく違いを体感出来るので、とにかくSSDの物を選びましょう。
SSDにも種類がありますがそれは調べて下さい。あと実は容量が多い方が速くなります。
64Gの物は地雷なので踏まないように。Windowsそのものと、そのアップデートで殆ど埋まります。サブでないなら256Gbは確保して下さい。
基本は以上3点です。
その他の要素としては画質やディスクドライブの有無、ブルーレイディスクが使えるか、接続端子、更にはメーカーのサービス、付属ソフト、外側の品質、キーボードの出来、いろいろあります。
「速くなくて良い」絶対嘘です。速い方が良いに決まっています。計算速度ではありません。レスポンスの話です。
古くなった安いスマホ、ウェブページ切り替わるのが遅かったり、画像の表示が遅かったりするとイライラすると思います。文章書いてるところで漢字変換に1秒掛かるパソコンもたまに見ると思います。
物理的な道具とは別で、動かしてから反応が出るまで絶対にタイムラグがあります。タイムラグというのは無意識下でストレスを与えてきます。20年以上前からタッチペンは存在していましたが使い物にならなかったのはこれが原因です。
パソコンはどれだけ速くても人間より遅いのです。そして意識出来る遅さのパソコンを何年も使うのは辛いと思います。